犬のアトピーの対策
アトピー性皮膚炎の治療は、皮膚の痒みや炎症を抑えるための薬物療法をおこないます。
しかし、薬物療法はあくまでもアトピーの症状を抑えるための補助的な治療であって、完全に治る訳ではありません。
ステロイドホルモン剤は一時的な解決にはなりますが、長期的に投与を続けると副作用によって副腎機能の低下を招く恐れがあります。
それは副腎に大量の薬が入る事で副腎がしぼみ萎縮するため、必要以上に機能を失ってしまう事です。
そのため、薬だけに頼らず、毎日摂る栄養素の偏りを改善する事や、衛生的な生活環境によって体質を改善していく事も重要になります。
強い薬のような即効性はありませんが、体の外部から侵入するアレルゲンを少しでも減らし、必要な栄養素をしっかり摂取する事で、長期的な体質改善によって根本からの克服に繋がるからです。
食事はなるべく、アレルギーの心配の少ない低アレルギーな食事に変えると良いでしょう。
また、アトピー性皮膚炎の原因で最も多いのが、ハウスダストだと言われています。
そのため、毎日室内の掃除をこまめに行い、アレルゲンとなる物質を少しでも取り除いてあげましょう。
もし皮膚が乾燥しやすい場合には、外部からアレルゲンが侵入しやすくなりますので、刺激の弱い保湿剤で保湿する事で、皮膚の水分や栄養分を正常に保つ事も大切です。